社長あいさつ

安心・安全でおいしい出汁を
歴史ある長崎から全国に届ける

昭和23年に創業した当社は、削り節や煮干しの製造・販売を中心とした事業を展開しています。テーマとしている「食は生命、食は文化、食は未来」という言葉には、食に対する安心・安全を何よりも大切にする会社としての在り方が表れています。そしてこれは、安全でおいしい食品の提供を目的とする全国組織「良い食品づくりの会」の理念と一致したものです。戦後の食糧難を経て、目まぐるしい経済成長とともに食へのニーズが多様化する中、添加物や化学調味料に頼らない安心・安全なおいしさを求める声が高まりました。もともと自然食である削り節や煮干しを扱う当社は、そうした声に応えようと、加盟する「良い食品づくりの会」が掲げる4原則「良い材料」「清潔な工場」「優秀な技術」「経営者の良心」を大切にし続けてきました。

出島が外国文化の入口だった鎖国時代の長崎の食文化は、当時の江戸と変わらない水準だったそうです。現在も長崎県は煮干しの生産量が全国1位で、アジ・サバ・イワシといった青魚も豊富にとれる恵まれた場所です。そうした生産地だからこそ、多種多様な商品でお客さまのニーズにきめ細かに応えることが可能です。そして時代に合わせた商品開発にも力を入れており、天然素材のみ使用した無添加の出汁パックは、一般のご家庭だけではなく業務用としてもご利用いただいています。またトッピング用の削り節やお菓子にアレンジした小魚など、出汁商品の新たな可能性にもチャレンジしています。

もちろん、常に良い食品、安心・安全でおいしい出汁を追求する姿勢は変わりません。体が自然と“おいしい”と感じられるような、本物の食品を届けていきます。そして故郷であり商売の軸となる長崎という場所に根付いた上で、これからも愛され親しまれる地域密着型の食品会社であり続けたいと思います。

株式会社中嶋屋本店
代表取締役 中嶋恒治

なかしまやの歴史

元来の真面目さと 試行錯誤により繁盛店へ。

父が始めた削り節専門の中嶋商店。当時は同業者が市内に三十軒はあったといいますから、全くの素人で始めた父の苦労は相当なものだったと思います。しかし、元来真面目で、手先が器用だった父は、色々と創意工夫しながら技術を編み出していったそうです。
削り節の機械は、円盤に包丁のようなカンナの刃が十四枚付いています。それを毎日、一枚一枚砥石で研がなきゃいけない。父が砥石でカンナの刃を研いでいる姿は、いまだに覚えてます。それくらい毎日の作業だったんですね。父はとても几帳面な人だったから、その「研ぐ」ということを決して疎かにしなかった。

それが削り上がった製品にも反映されていたんでしょう。だからこそ、残っていけたんじゃないでしょうか。商売熱心だっただけでなく、運も良かったと思います。現在お店がある築町は、その頃長崎で一番栄えていた長崎の台所のような場所。削り節一本で 商売をしていましたが、場所が良くて繁盛店でしたから、段々と他の食料品も置くようになりました。

東京のサラリーマンから 長崎の削り節屋へ

父の具合が悪くなり、サラリーマンを辞めて東京から帰ってきた頃は、スーパーマーケットが長崎に初進出し、流通業が変わろうとしていた時代です。父は入院中で、教わることができなかったので、削り節の削り方から原料の見方など、いろんなことを大阪の市場にあった削り節屋さんで一ヵ月間、朝四時から夜七時まで修行しました。ここで徹底して削り節のことを学び、長崎に帰ってすぐに商売を始めます。
長崎には、店と看板があるだけ。父が商売を始めた時と同じ、一からのスタートでした。削り節を削ったものを「花」というのですが、脂が多いと削っても「花」にならずに、粉になる。自分の技術がなかったために、一年間は削り節では儲からなかったですね。

専門店への思いを強めた お客さまとの出会い。

これからの商売のあり方を模索し 「専門化しよう」と考えていた矢先、おばあちゃんが「いりこだしばくれんね」と来店された。煮干しを買いに来たと思って見せると「これじゃなくて、いりこの粉になったと」とおっしゃる。某メーカーの商品を見せたら「これこれ」といって買って行かれたのですが、その商品に、いりこは風味付け程度にしか使われていない。しかし、おばあちゃんは、いりこの粉末だと思って使っている。これはよくないなと思い、専門店化への思いをますます強くすることになりました。
専門店でやろうと決めたものの、具体的にはどうしようかと悩んでいたときに、「良い食品づくりの会」と出会います。新潟で開催された勉強会にオブザーバーとして参加しました。当時の会員は百名くらいで、添加物を使わない伝統的な食品をつくってるメーカーの集まり。自分と同じというより、自分が勉強できる、先生になる相手がここにたくさんいるなあと感じたのが会に入るきっかけでした。ここでいろんな社長たちに会って勉強していくことで、お店で取り扱う商品も徐々に変わっていきました。

いいものを作ろう、 いい売り方をしよう。

会に入ってから、それまで以上に原料を見極める目が厳しくなり、売る責任というものを強く感じるようになりました。ただ儲ければいいという利益優先の商売ではなく、いいものを作ろう、いい売り方をしよう、いい会社・残っていける会社にしようと、基準や方向性が変わってきました。
財政的には厳しい時期もありましたが、少しずつ積み重ねながら企業の形を作ってきました。社員も理念がきちんとしていて、いいものを作る会社の方が気持ちよく働けるはずです。会社や売上げを大きくするだけでなく、これからも、いい商品を作って皆さまにお届けしたいと考えています。

株式会社中嶋屋本店
代表取締役 中嶋恒治(二代目当主)

食は生命いのち、食は文化、食は未来

近年、日本人の食のグローバル化は顕著でカレー、ハンバーグ、スパゲティなどを洋食と考える人はいないのではないでしょうか?
日本の食卓ではオリーブオイルやバジル、バルサミコ酢も普通に使うようになり、反対にカツオ、昆布など日本本来の和食の「出汁」を「DASHI」として西洋の料理に使うようになってきております。
日本発のラーメンにも煮干しと削り節がふんだんに使われ世界中の人々に受け入れられていることで海外進出している店舗も多くなりました。
このように日本古来の調味料の削り節、煮干しが世界の調味料として発展しようとしています。

当社は昭和23年の創業以来、削り節の製造及び煮干しをはじめ長崎県内の水産物を販売する会社として75年間営業しております。
煮干しの生産県日本一の長崎県で営業しているというメリットがあることで鯵、鯖、鰯などの良質な原料を選別し加工することができます。
これからも長崎県を代表する会社として販路を拡大し、本物の食品の提供をしてまいります。
「食は生命いのち、食は文化、食は未来」をテーマに今後もさらに昇華してまいりたいと考えております。

(株)中嶋屋本店
代表取締役 中嶋恒治

会社概要

創業時の外観(左)

商号株式会社 中嶋屋本店
代表取締役中嶋 恒治
築町本店〒850-0877 長崎県長崎市築町4-2
長崎駅かもめ市場店〒850-0058 長崎県長崎市尾上町1-67
長崎駅かもめ市場
畝刈営業部〒851-2212 長崎県長崎市畝刈町1613-101
畝刈工場〒851-2212 長崎県長崎市畝刈町1613-98
URLhttps://www.nakasima-inc.com/
メールhonten@nakasima-inc.com
創業昭和23年3月
従業員48名
事業内容削り節、だしパック製造・業務用卸業・小売販売・通信販売
主要取引先長崎県内外の業務店
高島屋(東京店)、札幌東急百貨店、その他百貨店
大阪ラッキーグループ、福岡ボン・ラパス、DEAN&DELUCA等高級品質スーパーマーケット、日本橋長崎館(アンテナショップ)
※お取扱商品に関しましては各店舗様にお問い合せ下さい。

会社歴(COMPANY HISTORY)

昭和23(1948)年3月(故)中嶋義雄創業
昭和35(1960)年10月築町本店落成
昭和53(1978)年2月中嶋恒治継承
昭和57(1982)年7月(有)中嶋削節店へ組織変更
昭和57(1982)年7月長崎大水害:店舗改装
昭和62(1987)年良い食品を作る会へ入会
昭和63(1988)年9月JR長崎駅へ出店
平成元(1989)年(株)海産物なかしまへ組織変更
平成7(1995)年4月築町本店竣工(建て替え)
平成12(2000)年3月夢彩都店出店
平成14(2002)年2月畝刈工場竣工
平成17(2005)年1月(株)中嶋屋本店へ組織変更
平成27(2015)年9月畝刈工場拡張
令和3(2021)年4月畝刈工場HACCPを取得
令和4(2022)年3月18日長崎駅、かもめ市場店開店

店舗・工場案内

築町本店

〒850-0877 長崎県長崎市築町4-2
アクセスマップ→
TEL 095-821-6310(受付 9:00~17:00 日・祝休)
FAX 095-828-1665(受付 24時間受付可能)

営業時間 月~土 9:00~18:00、日祝 10:00~17:00

※年始1月1日~1月4日はお休みを頂いております。

専用駐車場はございませんが、¥3,500以上お買い上げのお客様は30分駐車が無料でご利用できますのでスタッフへお声掛けくださいませ。駐車場マップはこちらでご覧いただけます。

長崎駅店

〒850-0058 長崎県長崎市尾上町1-67 長崎駅かもめ市場
長崎駅かもめ市場HP
アクセスマップ→
TEL 095-822-8817
FAX 095-822-8829

営業時間 8:30~20:00

畝刈営業部・畝刈工場

畝刈工場 〒851-2212 長崎県長崎市畝刈町1613-98

畝刈第1工場

畝刈第2工場

畝刈営業部

〒850-2212 長崎県長崎市畝刈町1613-101 アクセスマップ→
TEL.095-850-6311 FAX.095-850-6343 営業時間 8:30~17:30(土日祝休)
MAIL eigyoubu@nakasima-inc.com
※畝刈工場では小売商品の販売は行っておりません。

工場内風景

花かつお削り

花かつお削り

袋詰め作業

袋詰め作業

経営理念・目標

『思いやりの心』 食文化の伝統を「受け継ぎ」、「守り」、「育て」、「伝えていく」/良い食品を提供していくこと/地域にとって必要な会社であること

良い食品の四条件

良い食品をつくるための四原則

①良い原料…確かな素性と、安全で良質。②清潔な工場…機械・設備の行き届いた手入れと清掃。③優秀な技術…品質を正しく見分ける眼と、素材の特性を引出す腕。④経営者の良心…儲けよりも品質を重んじる「職人の心」を持ち、地球環境に配慮する。